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Beyond Borders

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“リード・マイ・リップス”

“リード・マイ・リップス”_a0013880_3123393.jpgもう1枚、借りてきたDVD。
これは良かった~。返すまで何度も見ちゃおう。





<ストーリー>
土地開発会社で秘書として働くカルラ。聴覚障害があって、会社でもプライベートでも孤独を感じ、何か物足りなさを感じている地味な女性。ある日精神的なストレスから体を壊した彼女に、上司は助手を雇うことを勧める。職安で思いつきで『25歳の感じのいい男性がいい』なんて言ってみると、やって来たのはポール。実は、加重窃盗の罪でムショを出たばかりの青年。
カルラはポールの過去を知りながら彼を雇い、面倒を見て…少しずつ2人は近づいていく。
そんなある日、ポールが以前の借金のかたに別の仕事をすることになり、そこのボスがなにやら金になることを企んでいるらしい。ポールは読唇術の出来るカルラに協力を求め、2人に不思議な連帯感が生まれていく。


…ポール役のヴァンサン・カッセルがかっこよかった…。
って、私この人のほかの映画ではそんなにかっこよいとは思わなかったのだけれど(“ドーベルマン”は好き)。
多分私がカルラにものすごく共感して見てるからかな…。ついつい彼女目線で彼を見てしまうのかも。どこがカッコいいわけじゃなくて、むしろ、不器用で頭もそんなに良くなさそうなダメ男なんだけど…。話が進むにつれて、なんとなーくかっこよく見えてくるのですよ。
ところがこのカルラ、地味で繊細でモテないところしか私に似てなくて、実はしたたかで頭のいい強い女性。なにが起こっても動じないし、相手の弱みをさっと握って交渉したり強請ったり。
このてのストーリーって、真面目な女性が危険な感じの男性と出会って翻弄されて…てパターンを想像しやすいんだけれど、彼女は全然ポールに主導権を渡さない。
そんな2人の微妙な駆け引きがとってもよく描かれていて、ラブシーンは全然ないにもかかわらず、なんだかドキドキしちゃいます。

もちろん普通の楽しい恋愛モノも好きなんですけどね、こういう映画に滅茶苦茶魅かれちゃうあたりが、まともかつ幸せな恋愛が出来ない所以なのかなぁ…とも思ってみたりして。
by bordergirl | 2005-06-19 03:47 | 映画 en français