Beyond Borders

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“アタメ”

…って、カタカナで書くと変ですね(笑)。
原題はそのまんま、“Atame”。(日本の副題そのままの、“私を縛って”という意味。)
スペイン映画の第三弾は、15年くらい前のアルモドバル映画です。
アントニオ・バンデラスの若さと、ウォークマンの大きさに時代を感じますね…。

施設を出た天涯孤独な青年が片思いの女優を監禁して、いつしか2人は恋に落ちちゃうお話。
…て説明すると、『そんな展開ありえない!』ってなっちゃうのですが、そこはコメディー。
なんてったって相手もバンデラスだし…(って、それでも変?)。
私としては、恋愛ものというより、1人の孤独な青年が家族を見つけるまでのお話、と解釈しました。
アルモドバルの映画はまだそんなに数見ていないのですが、今までのところ、基本的に男性の登場人物は孤独で社交性のない人が多いような気がします。逆に、女性はみんな逞しくて個性が強くて、元気で社交的。
この人の描く女性像を見てると、『女に生まれてよかったわ~』ってなんだか元気が出てきちゃいます。

それから、私的にはスペインっぽいディテールがかなり楽しめました。
二重駐車でケンカするところとか、トイレのドアを閉めないでするところとか、さらにそのあと手を洗わないところとか…(笑)。ツッコミどころが満載。
スペイン映画もいろんな映画があって、スペイン人にもいろいろいるけど、私はアルモドバルの描く『スペイン的なもの』が好きだなぁ…。
(もちろん、トイレの後は手を洗って欲しいけど)

このDVDは珍しくスペイン語字幕がついていたので、字幕なし、日本語字幕、スペイン語字幕、で3回見てしまいました。
日本語字幕の内容と、実際に話している内容がちょっと違うのが面白かったです。
そのまま直訳しちゃうと、日本語的な感覚では不自然になってしまったり、日本の習慣ではピンと来ないような言葉になったりしちゃうんですよね。
なにより、スペイン人の実際はどうでもいい内容のおしゃべりを全部訳していたら、わけの分からないことになってしまうし…(笑)。
私はスペイン語で話していても内容は日本語字幕並だったりするから、スペイン人から見たら無口な人に見えるんだろうな、と新たな発見でした。
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by bordergirl | 2005-07-05 00:12 | 映画 en español