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“スパングリッシュ”

a0013880_23423843.jpgずーっと前に予告編を見て興味のあった映画をとうとう鑑賞。

娘によりよい生活をさせるためにアメリカに移住してきたメキシコ人シングルマザーのフロールが、裕福な白人家庭のハウスキーパーとして働くことになるお話。
彼女は英語が話せず、白人社会には干渉しないことを信条としていたけれど、夏の間別荘に住み込みで働くことになったため娘も一緒に住むことになって、次第に2つの家族が干渉しあうことになり…

ということで、最後は問題を抱えた白人家庭が変わっていく…というのを想像してたんです。
だって、予告編を見るとそこん家のお母さんは明らかに精神不安定で、何かあってこうなっちゃうのかな…と思ってたから。
ところが、これはもともとの性格だったみたいで(苦笑)。
ようく考えたら“恋愛小説家”の監督なんで、分かりやすいハッピーエンドにはならないのは予想ついたんだけど…。
完璧主義で情緒不安定な母親のもと、キリキリした雰囲気でなんだか建前ばっかりの白人家庭と、言葉が分からないこともあってそんな彼らを全然理解できないメキシコ人女性のすれ違いが、淡々とユーモラスに描かれています。

ちょっとビックリしたのがフロール役のパス・ベガが可愛いこと(笑)。
美人なのは知ってたけど、どちらかというと男っぽい凛々しいイメージだったので。
言葉が分からないとこんな風に可愛く見えるものなのかな?
でも、フロールの芯の通った母親っぷりは素敵だなと思いました。
娘のクリスティーナは白人一家に気に入られてあれこれよくしてもらうんだけど、それはやっぱり対等な関係ではないと思う。小さい時にそういうことに慣れちゃうとろくな大人にならないよ。そこをキッパリ、自分が悪役になってもNOといえるお母さんは素敵。
娘役の女の子も芸達者で、前半は英語ができないフロールのために通訳をするのだけれど、それがとっても上手。母娘並んで情感たっぷりに話すところが母親のミニチュア版みたいにそっくりで可愛いの。さらには、父親役のアダム・サンドラーの独り言“shit!”を、感情を込めて訳しちゃうところは笑ってしまいました。このシーン大好き。
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by bordergirl | 2007-03-18 23:42 | 映画