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“マッチポイント”

a0013880_2362411.jpg久しぶりにウッディ・アレンの映画を観ました。
上流階級向けのテニスクラブ・コーチになった青年クリスは、そこで裕福な家庭のトムと親しくなる。トムの妹クロエと付き合うようになり、家族にも気に入られ、トムたちの父の会社にも就職が決まり…と人生はトントン拍子。しかし、トムの婚約者で女優志望のアメリカ人女性ノラに出会い、惹かれるままに関係を持ってしまう…というストーリー。

クリス役のジョナサン・リース・マイヤーズが好きなので、最初は『かっこいいわぁ』と惚れ惚れ、彼目線で観てました。
クリスは野心家で人付き合いもうまく、トムの一家にちゃんと馴染んでいるんですが、どこか壁があるように感じたし、クロエも結婚したとたん妊娠計画で頭がいっぱいだし、そんな時にあんなにセクシーなスカーレット・ヨハンソン…じゃなかったノラが出てきたら、それはヨロヨロっと行っちゃうよなぁ…とか。
最初のうち、トム一家では部外者のこの2人には同士のような雰囲気があって、惹かれあうのはそんなに変なことにも見えなかったんです。

ところが…後半になって、クリスやトムのノラへの態度を見ているうちに、ノラが可哀相になってきました。
なんていうのかなぁ…、彼女自身『自分は男性にとって特別なの』なんて言ってるし、男性たちは彼女に熱を上げるのですが、彼女って全然大事に扱われてないんですよ。
美人なのに、というか美人のせいで、日陰の女になってしまうタイプ。
映画の中では、愛と愛欲の違いみたいに言ってましたが、私はつまるところ女性の運命って美人か不美人かより、大事にされるか粗末に扱われるかで二分されるんじゃないかと感じました。
で…この違いはどこで決まるのか…。
ノラがあんなふうに扱われるのは彼女が不運だったからだけなのか…。
どっちかというと私も大事に扱われないタイプだと思うので、なんだか複雑な気分になってしまいました(でも、ノラのように美人でもセクシーでもないので、不運にもならないんだけど)。

舞台がイギリスの上流階級社会で、オペラ音楽がバックに流れるちょっとウッディ・アレンぽくない映画でした。最後の警察が出てくるシーンだけは、アレン映画ぽかったかな(…て、そんなに観たことないですが)。
ラスト、こう使われるかな…と想像してた小道具が、まったく正反対のオチだったのでやられたって感じ。最後まで目の離せない映画でした。
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by bordergirl | 2007-07-28 22:55 | 映画