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Beyond Borders

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“The Time of the Ghost”

“The Time of the Ghost”(邦題“私が幽霊だった時”)読み終わりました。
半年かかった“Retraro en sepia”と比べると、早い! といっても、ページ数もぜんぜん違うんですが。
邦訳の方をむかーし読んでいて、もう一度読むなんて楽しめるかな?と思ってたけど、完全にストーリーは忘れてました。

ストーリーは主人公がいきなりゴーストになっているところから始まります。
記憶もなんにもなくて、自分が誰なのかも、なぜゴーストになってしまったのかも分からない。
それでも彷徨ううちに自分の家族が見つかり、4人姉妹のうちの一人、サリーだということが分かります。さて、サリーに何が起こったのか…、そしてどうすればサリーは元に戻れるのか…。

という感じでストーリーは進むのですが、途中で目が覚めたサリーは病院のベッドの中、しかも時間はさっきの7年後で、お見舞いに来ているのはサリー??
主人公はまた記憶をさぐって自分を見つけなければならず、何度か過去にゴーストとして戻るうちに、4人姉妹が遊びのつもりで信仰していた異教の女神が実際に存在し、7年後に主人公の命を狙っていることを悟ります。

前半はともかく、後半は過去と現代を行き来する展開で、読むのがちょっと大変でした。
しかも、『ファンタジーなのでなんでもあり』と思ってしまうので、いつもは足りない語彙力を想像力で補っているのですが、それも難しい!
前半の4人姉妹はかなりグロテスクな描写で、本当に人間?と思ってしまうくらいだったのでかなり混乱しました。ファンタジーならありかな?とも思っちゃって。
でも、7年後はすっかり成長してて、あ~子どもの頃ってちょっとグロテスクな部分もあるかもなぁと感心。とくに、この姉妹は親の愛情をまったく受けずに育ってるので、いろいろといびつになっちゃう部分もあるんだろうな。
そういう抽象的な描写を目に見えるかたちで描く小説は好きなのだけど、いかんせん語学力が足りないと理解するのは難しいですね…。

また、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの以前邦訳を読んでいる小説を買おうと思ってるのだけれど、これもまた確か時間を行き来する展開だったような…それまでにちょっとは勉強しとこうかなぁ…。
by bordergirl | 2007-12-09 22:28 | 本、音楽