Beyond Borders

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“地上5センチの恋心”

a0013880_22452778.jpgベルギーに住む未亡人オデットは昼はデパート、夜は羽飾りの内職で子供2人を育て上げた平凡な女性。大好きなのはジョセフィン・ベーカーの歌と、バルタザール・バルザンの書くラブロマンス。ある日大好きな彼のサイン会に行くものの緊張して自分の名前すら言えず、落ち込んだオデットは思いのたけをファンレターにしたためる。一方、最新作を酷評され妻の浮気を知ったバルザンは、感動的なファンレターの主の家を訪れて…というストーリー。

小説家でもある監督・脚本のエリック・エマニュエル・シュミットの実体験にインスピレーションを得て描かれたお話だそうです。
もっとも、現実の方はファンレターをもらったところまでだったようですが。
でも、そこからこんなお話に仕上げるなんてすごいな~。
一見すると作家の書くラブロマンスのような展開になりそうなところですが、主人公のオデットは自分の世界で幸せを見つけることを知っている女性。バルザンを母のような慈愛で優しく迎えますが、いつか帰ってしまう彼に対してきちんと一線を引いています。
興奮するとフワフワ~と宙に浮く特技?があるわりに、地に足のついた女性なのですね。

そんな彼女がとても素敵なお話なので、ラストはちょっと『…??』と思ったのですが、時間がたって見るとあれはあれでいいラストだな~と思いました。
いつも彼女の近くに現れるイエスという青年、最初は現実の人間かと思ってたけど、どうも違ったみたいですね。彼女の分身? そこら辺、最初から気をつけてみてたら、もっといろいろ気がついたかなと思います。

『あなたは私の人生を救ってくれました』ていうファンレター、私は書いたことはないけど、そう思うくらいファンだった人がいました。また、そんな気持ちを思い出すのも、いいかもしれないな。
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by bordergirl | 2008-03-23 22:44 | 映画 en français

エリザベス:ゴールデン・エイジ

a0013880_22362455.jpg最近観たい映画がいっぱいで、大変です。映画鑑賞は趣味だけど、ここまでくるとノルマのよう…。
で、とりあえずは、もうすぐ公開終了の“エリザベス:ゴールデン・エイジ”を観てきました。
エリザベス女王の誕生を描いた1作に続き、タイトルどおり、黄金時代の幕開けを描いた続編です。
従姉妹でありライバルでもあったスコットランドのメアリー・スチュアートの陰謀や、カトリック教国のスペイン国王フェリペ2世の脅威など、数々の危機を乗り越えると同時に、生涯独身であった女王の孤独も描いています。
あらすじだと、『探検家ウォルター・ローリーに自分の分身ともいえる侍女ベスを近づけて擬似恋愛』みたいなことが書いてあったけど、そこら辺の描写は私には曖昧すぎてピンときませんでした。私が鈍感すぎるのか…?
でも、2人が隠れて結婚(侍女の結婚は女王の許可が要る)したことを知って取り乱すシーンは、女王の孤独をひしひしと感じました。
たとえ男性であっても国王という身分は孤独なものであると思うけど、男性のほうがまだいろいろと許されるような…。女性だと、こういうヒステリーなシーンで、同性から見ても『これだから女は…』とか思ってしまうもん。でも、暗殺や侵略の不安だけでも耐え難いのに、私生活でも品行方正で感情をコントロールして…なんて辛すぎます。
とはいえ、クライマックスの無敵艦隊との海戦では、国母として自我を乗り越えて感動の大団円。

ちなみに、フェリペ2世役をスペイン人のジョルディ・モリャが演ってたのも嬉しいところ。
英語かなと思ったらちゃんとスペイン語話してました。
顔は普通だったけど、黒い衣装から伸びた細いがに股足でチョコチョコ歩いたり、話し方に癖があったり、イサベル(=エリザベス)って人形を連れてたり…とかなりエキセントリック。
フェリペ2世はたいてい変人に描かれますね。実際はどうだったんだろう?
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by bordergirl | 2008-03-15 22:35 | 映画

“スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師”

a0013880_2265921.jpg相変わらず、公開も終わりになってから観に行っていました。
監督のティム・バートン、主演のジョニー・デップとヘレナ・ボナム・カーターの3人とも好きなので、題材が題材でも観に行きましたが…なんというか、すごい映画でした。上映終了後、場内に微妙な空気が流れてましたもん。
いくらミュージカル仕立てになっていても、妻に横恋慕した判事に無実の罪を着せられて家族を奪われた男の復讐という理由があっても、じゃあ死体は人肉パイにして売りましょ~♪ていう展開はすごすぎます。
しかも、なんだか楽しそうに思いついちゃってるし…。
いちおう、トッドの娘と若い水夫の恋物語があって、全体の雰囲気を和らげてるはず…なんですが、細かいところをいちいち考えると気が重くなってくる映画でした。
あ、細かいところを考えなくても、かなりスプラッタなので引きます。

それでも、やっぱり主演がジョニー・デップなので救われてるのかなぁ。
共犯者のパイ屋ラベット夫人の妄想シーンとか、いるだけで笑ってしまうようなペーソス(縞々水着とか最高)があって、あの辺がシリアスになっちゃうような俳優さんだと余計きつかったかも。
個人的にはヘレナ・ボナム・カーターのやる気のないパイ屋っぷりがツボでした。
トッドに思いを寄せる切ない部分を見せたかと思いきや、勢いで人を殺してしまったトッドに対して冷静に死体処理の話を持ちかけたり、商売が繁盛したから過去は振り返らずに未来に生きましょう…とか、女の人って強いのね~と思いました。
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by bordergirl | 2008-03-02 21:59 | 映画