Beyond Borders

bordergirl.exblog.jp
ブログトップ

<   2009年 01月 ( 2 )   > この月の画像一覧

アラトリステ

a0013880_18201187.jpg撮影時からブログで記事にしていたアラトリステ。スペインで公開後しばらく待っても日本に来なかったので、スペインでDVDを買ってあったのですが、見ないでいるうちに日本公開…。結局、DVDを観たのは日本上映よりも遅くなってしまいました…。

だって、スペインで映画を観たクラスメイトが『全然分からなかった』と言っていたので、ヒアリング難しいのかなぁ~と…思って腰が引けちゃって。ちゃんと集中して観れるときに観ようと。
で、ようやっと観てみて、やっぱりよく分からなかった…。

とはいえ、日本で普通に上映を観た方々のブログを読んでも、『分からない』のはヒアリングだけの問題でもなさそうです。
舞台は、スペイン栄華期の終わりごろ。いまだ日の沈まぬ国ではあるものの、オランダの独立戦争、フランスとの戦争など対外的にも多くの問題を抱えていたスペインで、傭兵・刺客として活躍する架空の人物アラトリステが主人公のお話です。
歴史物だからハードル高いかなぁと思いましたが、もともと歴史好きなのでこの辺はかろうじてクリア。ただ、映画のHPなどで宣伝されてるように手に汗握る宮廷陰謀劇…ではないのですよね。そういうお話かなぁと思ってたんだけど。
ウィキペディアで調べてみたら、映画はどうも原作の5,6巻分を一気にまとめたストーリーのようです。なので、一つ一つのエピソードは因果がよく分からないまま次のエピソードへ進んでしまい、盛り上がりに欠けるのです。おかげで人物関係も呑み込むのに時間がかかりました。
続編を作らない潔さはいいのかもしれませんが、なんならオリジナルエピソード作っちゃったってよかったのにね。

華やかな宮廷陰謀劇ではないかわりに、一言で言うとものすごく泥臭い映画でした。主演のヴィゴ・モーテンセンもいつも髪はボサボサ、服はボロボロ、体は傷だらけ。戦場で泥まみれになって戦って、家ではベッドもない生活。何度も、これで死んじゃうのか…と思わせる主人公も珍しい。
でも、そういう部分で助けられていた映画かも。ハリウッド風の薄っぺらな派手さで作ったら、このストーリーでは訳の分からないものになっちゃったでしょう。

ちなみに、カディスのカレタ海岸もちゃんと出てきました。当時の人は本当にあんなふうに帰還したのかな。画面いっぱいに広がる海がとても綺麗でした。
私のカディスの知り合いもエキストラ出演してたみたい。といっても、知り合いの知り合いで、私のほうはあんまり覚えのない人なんですけど…。撮影中はヴィゴとみんなで遊びに行ったりしたそうです。本当かなぁ。写真でも撮っといてくれればよかったのに。
[PR]
by bordergirl | 2009-01-31 18:58 | 映画 en español

チェ 28歳の革命

a0013880_213959.jpg先日の水曜日に見てきました。レディースデイってこともあって女性のお客さんも多く、チェ・ゲバラってこんなに認識度高かったんだーとちょっとビックリ。そもそも、マイナー系の映画館でひっそり上映されるのかと思ってたよ(まぁ、宣伝がんばってるので、よく考えたらそれはないけど)。
という私も、もともとゲバラの顔が好きで興味を持ったので(だって、好みのど真ん中なんだもーん)、そういう人もいるのかな…。

とにかく、そんな私なので、ゲバラ本人の人となりやキューバ革命については今まで見た映画(“モーターサイクル・ダイアリーズ”や“夜になる前に”)でしか知らなかったので、果たして内容についていけるかな~と思ったのですが…(いちおう上映前にゲバラの説明は入ったけど、革命の意図が説明されてないので不十分だと思う)。
映画は本当にドキュメンタリーのようで、とても引き込まれました。余計な説明や心理描写は一切なく、それでいて自分もその場にいるような感じなので、詳しい部分は分からなくても感じ取れるというか…。とくにゲリラ戦の雰囲気が伝わってきて、革命がどんなものだったか分かったような気がします。

印象に残ったのはゲバラが『責任』という言葉をよく使っていたこと。見張り兵が交代が来なくて朝まで見張りを続けないといけなかった…というシーンで、ゲバラはシフトを組んだ人間を『君の責任だ』と叱るのね。こういう、プロ意識のある考えはいいな~と思いました。
でも、後でよく考えたら、ラテンアメリカの人を個人的に知らないで言うのはフェアじゃないですが、こういう考え方(自分の役割に責任を持つとか、処罰は平等にとか)はあっちの人の性格とはぜんぜん違うものじゃないかな…と。
だから反発も大きかったろうな、と。でも、ゲバラが変えたかったのはこういう部分でもあったんじゃないかしら。

ちなみに、上映中はぜんぜん気がつかなかったのですが(だってジャングル暗いし、みんな軍服なんだもん)、知ってる俳優さんが結構出てました。カストロの弟ラウル役に“ラブ・アクチュアリー”のロドリゴ・サントロ、ゲバラの後に妻となるゲリラ女性に“そして、ひと粒のひかり”のカタリーナ・サンディノ・モレノ。
ラテン系の俳優さんが出てるので(サントロはブラジル人だけど)、言語はちゃんとスペイン語です。ソダーバーグ監督が言うに、たとえばアメリカ映画だから英語でというんじゃなく、現地の言語で撮る時代になっているとのこと。嬉しいことだ。
だって、映画を見たあと興味が出てゲバラを検索してて、たまたま彼の演説?みたいな音源をちらっと聞いたのですが、主演のベニチオとかなり似てました。英語じゃあの雰囲気は出ないよね。
[PR]
by bordergirl | 2009-01-26 02:45 | 映画 en español