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Beyond Borders

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アラトリステ

アラトリステ_a0013880_18201187.jpg撮影時からブログで記事にしていたアラトリステ。スペインで公開後しばらく待っても日本に来なかったので、スペインでDVDを買ってあったのですが、見ないでいるうちに日本公開…。結局、DVDを観たのは日本上映よりも遅くなってしまいました…。

だって、スペインで映画を観たクラスメイトが『全然分からなかった』と言っていたので、ヒアリング難しいのかなぁ~と…思って腰が引けちゃって。ちゃんと集中して観れるときに観ようと。
で、ようやっと観てみて、やっぱりよく分からなかった…。

とはいえ、日本で普通に上映を観た方々のブログを読んでも、『分からない』のはヒアリングだけの問題でもなさそうです。
舞台は、スペイン栄華期の終わりごろ。いまだ日の沈まぬ国ではあるものの、オランダの独立戦争、フランスとの戦争など対外的にも多くの問題を抱えていたスペインで、傭兵・刺客として活躍する架空の人物アラトリステが主人公のお話です。
歴史物だからハードル高いかなぁと思いましたが、もともと歴史好きなのでこの辺はかろうじてクリア。ただ、映画のHPなどで宣伝されてるように手に汗握る宮廷陰謀劇…ではないのですよね。そういうお話かなぁと思ってたんだけど。
ウィキペディアで調べてみたら、映画はどうも原作の5,6巻分を一気にまとめたストーリーのようです。なので、一つ一つのエピソードは因果がよく分からないまま次のエピソードへ進んでしまい、盛り上がりに欠けるのです。おかげで人物関係も呑み込むのに時間がかかりました。
続編を作らない潔さはいいのかもしれませんが、なんならオリジナルエピソード作っちゃったってよかったのにね。

華やかな宮廷陰謀劇ではないかわりに、一言で言うとものすごく泥臭い映画でした。主演のヴィゴ・モーテンセンもいつも髪はボサボサ、服はボロボロ、体は傷だらけ。戦場で泥まみれになって戦って、家ではベッドもない生活。何度も、これで死んじゃうのか…と思わせる主人公も珍しい。
でも、そういう部分で助けられていた映画かも。ハリウッド風の薄っぺらな派手さで作ったら、このストーリーでは訳の分からないものになっちゃったでしょう。

ちなみに、カディスのカレタ海岸もちゃんと出てきました。当時の人は本当にあんなふうに帰還したのかな。画面いっぱいに広がる海がとても綺麗でした。
私のカディスの知り合いもエキストラ出演してたみたい。といっても、知り合いの知り合いで、私のほうはあんまり覚えのない人なんですけど…。撮影中はヴィゴとみんなで遊びに行ったりしたそうです。本当かなぁ。写真でも撮っといてくれればよかったのに。
# by bordergirl | 2009-01-31 18:58 | 映画 en español

チェ 28歳の革命

チェ 28歳の革命_a0013880_213959.jpg先日の水曜日に見てきました。レディースデイってこともあって女性のお客さんも多く、チェ・ゲバラってこんなに認識度高かったんだーとちょっとビックリ。そもそも、マイナー系の映画館でひっそり上映されるのかと思ってたよ(まぁ、宣伝がんばってるので、よく考えたらそれはないけど)。
という私も、もともとゲバラの顔が好きで興味を持ったので(だって、好みのど真ん中なんだもーん)、そういう人もいるのかな…。

とにかく、そんな私なので、ゲバラ本人の人となりやキューバ革命については今まで見た映画(“モーターサイクル・ダイアリーズ”や“夜になる前に”)でしか知らなかったので、果たして内容についていけるかな~と思ったのですが…(いちおう上映前にゲバラの説明は入ったけど、革命の意図が説明されてないので不十分だと思う)。
映画は本当にドキュメンタリーのようで、とても引き込まれました。余計な説明や心理描写は一切なく、それでいて自分もその場にいるような感じなので、詳しい部分は分からなくても感じ取れるというか…。とくにゲリラ戦の雰囲気が伝わってきて、革命がどんなものだったか分かったような気がします。

印象に残ったのはゲバラが『責任』という言葉をよく使っていたこと。見張り兵が交代が来なくて朝まで見張りを続けないといけなかった…というシーンで、ゲバラはシフトを組んだ人間を『君の責任だ』と叱るのね。こういう、プロ意識のある考えはいいな~と思いました。
でも、後でよく考えたら、ラテンアメリカの人を個人的に知らないで言うのはフェアじゃないですが、こういう考え方(自分の役割に責任を持つとか、処罰は平等にとか)はあっちの人の性格とはぜんぜん違うものじゃないかな…と。
だから反発も大きかったろうな、と。でも、ゲバラが変えたかったのはこういう部分でもあったんじゃないかしら。

ちなみに、上映中はぜんぜん気がつかなかったのですが(だってジャングル暗いし、みんな軍服なんだもん)、知ってる俳優さんが結構出てました。カストロの弟ラウル役に“ラブ・アクチュアリー”のロドリゴ・サントロ、ゲバラの後に妻となるゲリラ女性に“そして、ひと粒のひかり”のカタリーナ・サンディノ・モレノ。
ラテン系の俳優さんが出てるので(サントロはブラジル人だけど)、言語はちゃんとスペイン語です。ソダーバーグ監督が言うに、たとえばアメリカ映画だから英語でというんじゃなく、現地の言語で撮る時代になっているとのこと。嬉しいことだ。
だって、映画を見たあと興味が出てゲバラを検索してて、たまたま彼の演説?みたいな音源をちらっと聞いたのですが、主演のベニチオとかなり似てました。英語じゃあの雰囲気は出ないよね。
# by bordergirl | 2009-01-26 02:45 | 映画 en español

“マカロニ・ウエスタン800発の銃弾”

“マカロニ・ウエスタン800発の銃弾”_a0013880_22212382.jpg母と、父方の祖母と一緒に暮らす少年カルロスは、引越しの最中に撮影中に事故死したスタントマンの父親の写真を見つける。祖母との会話から、父方の祖父がまだ生きていることを知ったカルロスは、母親に内緒で祖父のいるウエスタン村へと向かう。やはりスタントマンだった祖父フリアンは、昔はハリウッド映画が多数撮影されたロケ地で、今はウエスタンショーをしていた…。

舞台のウエスタン村はアンダルシアのアルメリア。数年前のベッカムとかが出ていた西部劇風ペプシのCMもアルメリアで撮影されたって聞いたけど、実際に一時は映画がたくさん撮られたロケ地だったようです。
今は西部劇もなくウエスタン村も閑古鳥…で、フリアンたちメンバーは以前ハリウッドスターと一緒に仕事をしたというプライドを胸に毎日ショーを続けているけれど、マドリッドの不動産会社(カルロスの母が勤務)にアミューズメントパーク建設地として買い上げられることになってしまいます。
しかしここで、『はい、そうですか』って立ち退いたらウエスタン魂がすたるのですよ。
ここらへんのフリアンの男気が泣かせます。ちゃんと筋も通してるしね。
女ばっかりに育てられたカルロスには、おじいちゃんとはいえ、眩しい男性像だったんだろうなぁ。
フリアンも、邪険に扱いながらも利口なカルロスが可愛くてならない様子。
不動産会社への抵抗も、切羽詰りながらもなんだか牧歌的で(そこはスペイン風)ほのぼのしてたんだけどなぁ。だから、最後のほうのシーンは悲しかったです…。

私の周りの一部のスペイン人だけかもしれないけど、スペイン人って反体制というか、お金持ちとか権力者とかお役所とか、そういうものには反抗しとけ!って人が多いような気がする…。
気がするだけだけど…なんか、フリアンのそういう部分が似ている人が多いかも…。

私は西部劇好きなので、またいいウエスタン映画が撮られたら嬉しいのにな~。
# by bordergirl | 2008-12-29 22:58 | 映画 en español

“ラブソングができるまで”

“ラブソングができるまで”_a0013880_20454966.jpg80年代に大人気だったアイドルグループPopのボーカル、アレックスは『あの人は今』的な営業でなんとか芸能活動を続けている。そこに、“ブリトニー以上のアイドル”コーラから新曲の依頼が。マンションで曲作りに悩むアレックスは、代理で来た植木係のソフィーに作詞の才能があることを発見し、コンビで曲を作ることを提案する…というお話。

…もう、最初のPopのPVがやばいでしょ。のっけからガッチリやられました(笑)。ほんと、当時はこういうPVよくあったよ~~~。フワフワヘアのヒュー・グラントもデュラン・デュランのジョンみたい。実際にデビューしててもきっと売れたことでしょう。その他、デビー・ギブソンvsティファニーとか当時のファンにはたまらない固有名詞がたくさん出てて面白いです。
現代のアイドル・コーラもライバルはブリトニーとシャキーラ、やたら仏教とかスピリチュアル系に傾倒したセクシー路線で、突っ込みどころ満載のキャラ設定です。

肝心?のラブストーリのほうは…まぁ、普通かな。ヒュー・グラントとドリュー・バリモアというラブコメは慣れたメンツなので、これといった(恋愛的)盛り上がりがなくてもストーリーの運びになんとなく納得できちゃう。ヒューの自虐センスがお洒落で、ドリューのおっとりしたキャラとも好相性でした。

しかし、同窓会のステージなんかで歌うアレックスにキャーキャー言う女性達。私ももうあの辺の世代なのだな~と思うと、なんだか微妙なものがあります…。
あ、NKOTBのアルバム買わなきゃ…。
# by bordergirl | 2008-12-29 21:50 | 映画

台湾旅行記INDEX + リンク

1日目 (台湾料理)
2日目~その1(龍山寺、忠烈祠、孔子廟)
2日目~その2(台湾民主紀念堂、台北101、鼎泰豊)
2日目~その3(淡水、士林夜市)
3日目~その1(九イ分)
3日目~その2(九イ分)
3日目~その3(故宮博物院、西門町)


おまけに、台湾旅行の参考にさせていただいたサイト。
多分みんなココを見るんだと思うけど…便利ですね、日本語のサイトがあるって。
台北ナビ
旅々台北.com
# by bordergirl | 2008-12-07 02:34 | ’08.11. 台湾