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“Retrato en sepia”

“Retrato en sepia”_a0013880_152969.jpgイサベル・アジェンデの“Retrato en sepia”、読み終わりました。
『読み始めました』という日記が今年の6月なので、また半年くらいかかっちゃった。でも、夏の間は読んでなかったので、そこそこの早さではあったのかなぁ。

さて、これは前に書いた“Hija de la fortuna(“天使の運命”)”の続編に当たります。他にも有名な“精霊たちの家”(“La casa de los espíritus”)の登場人物も出るらしいと聞いていたので、そっちを先に読もうと思っていたのだけれど、去年“Retrato...”がセールになってたので先に買っちゃいました。

“Retrato...”の主人公はアウロラ・デル・バジェ。前作の主人公エリサを母方の祖母に持つ女性です。親を早くになくした彼女はサンフランシスコでエリサに育てられるのですが、5歳の時にあることが起こり、父方の祖母であるパウリナ・デル・バジェによって育てられることになります。
パウリナも前作の登場人物で、商才と先見の明に長けた、外見も内面もダイナミックなチリ女性。娘を欲しがっていたパウリナはアウロラを自分の娘のように育てることを誓い、過去を断ち切るべくチリに戻ります。そこでアウロラは幸せに、当時の女性にしてはかなり自由な生活を送るのですが、5歳以前の記憶がない彼女は、いつも不気味な悪夢に悩まされて…というストーリー。
主人公以外の登場人物のストーリー、チリの政情などを絡め、主人公が過去を取り戻すまでが描かれています。

というわけで、またもや話があっちこっちに飛びました。
前作からの登場人物が多いので、彼らのその後が知れておもしろかったんですけども。
でも、主人公の人生はそれほど波乱万丈というわけではないので、他の作品に比べて軽い読み物なのではないかなぁと思います。(私の読むのが遅いので、軽いという実感はないけども)
番外編というか、そんな感じ?
しかし、何作か読んでるとある程度のパターンが見えてくるというか、主人公の話の展開が読めてきたりもして…まぁ、これは主人公の回想で話が進むので、そのせいもあるんですが…『実はワンパターン?』と思ってしまう部分もあったりして。

次の小説は気分転換に英語の、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの“The Time of the Ghost”。邦訳の“私が幽霊だった時”をだいぶ昔に読んでるので楽勝!と思ってたら、もうすっかりストーリーを忘れてしまってました。
そのあとに、先月のスペイン旅行の時に買ってきた“精霊たちの家”を読む予定。
by bordergirl | 2007-11-17 16:08 | 本、音楽